私達は、かれこれ50年前、すでに過疎が進んでいたこの弥栄町(旧弥栄村)に、先代の佐藤隆含む県外出身者ばかり数人で入村しました。共に時間や考えを共有し人と人がお互いを分かりあい受け入れる共同体を作ろうと集った仲間達です。
何もない原野を借り、木を伐採し土を耕して簡易なプレハブを建て、生きるための最低限のものだけの生活から始まりました。地域の人に野菜の育て方を教えてもらい、冬は出稼ぎに行ったりもしました。
そうして試行錯誤の結果、年間通じて気温の低い弥栄に合う味噌作りを始め、現在の「やさかみそ」が誕生したのです。
それから、世の中は変わり農場にも変化が訪れて平成26年4月に先代から農場を引き継がせていただくことになりました。
その間も私達はずっと作り続けました。今も私達は弥栄の土や水にこだわって、美味しくて身体にも良い、安心できる食の輪ができるようにと食べ物を作っています。
これからの時代は不安と困難に覆われた世界が待っているかもしれませんが、人の足るを忘れずに、私達が作った食べ物が誰かの幸せになって、その輪が広がっていく流れを皆さんと一緒に作って行くために、これからも毎日頑張ります。